2024.9.8(日)桃井第三小学校で(仮称)デザイン会議・西荻窪第1回が行われました。
6.2に高円寺、成田東と3地域合同で「はじまりの会」として行われ、発言した地権者の方たちの事業を止めてほしいという主張を押し潰すような「沿道のまちづくりをデザインしよう!」という空疎なワークショップ。しかもこうした集会にワークショップを使うことの不当性、そのことに杉並区が無自覚であることも深刻です。
https://nishiogidrunker.hateblo.jp/entry/2024/06/21/005558
https://asakitas1.hatenadiary.jp/entry/2024/06/26/005214
さて、前回もっとも参加者が多かった西荻窪では、どうなるのか。こんな道路拡幅事業推進ワークショップに参加するのは加担することになるのではないか。しかし出ないと批判の声も届けられないし、「悪いこと」しないか監視も必要。
さらに同日、西荻窪の新たな大問題「善福寺川上流調節池」の説明会が入ってきて、ほんとに参加したくない、とりあえず前半だけで、と、重い足取り(チャリ)で桃三に出向きました。
・参加者は8人グループ×9組=72人で、空席(欠席)一割くらい。
・まず、区からの説明タイム。区長は不参加でビデオメッセージすらなし。けっこう多くの人が(参加する人も)区長と話ができると誤解しておられますが、区長は来ませんよ。「はじまりの会」にすら来なかったのはびっくりしましたけど。
・デザイン会議事務局立ち上げました、と紹介。5人で女性2人。こないだの男ばっかり並んでたのはなんだったのか。
・部長挨拶では3地域で西荻から始められるのが喜ばしいとか言っている。再開発が進められて喜ばしいですか、そうですか、のみならず、8.31高円寺が先だったのが台風延期しただけなのに、と、もう何もかもが適当。
・区の説明の最後に、(仮称)について「西荻のまちデザイン会議」としたいが、ここで決定を、と。「いかがでしょうか?異論はありませんね」…?
は?いきなり「異論はありませんね」?何このシャンシャン株主総会みたいなん。
しかし会場は静まり返っているので(いいとも悪いとも言い難い空気)、あ~っ、また総会屋かテロリスト扱いされちゃうけど仕方ない、私の出番だ、と挙手(当然異論ないものとされてるので挙手にも気づかれず)。
「みんなが今初めて聞いた行政案を吟味する時間もなく、異論はありませんね、とは何ごとか。特に考えてきてないから、じゃあそれでいいや、になって行政が出した案が簡単に容認される。ちゃんと検討する時間を取るべき。持ち帰りに」
・この件は各グループの議題となった。他の参加者の方も「考える時間なく決めるのはよくない」と発言したので、ファシリテーターであるデザイン会議事務局:粟野さんが「じゃあ、お二人が言ってるのでこの班は次回に見送りで」と決めようとするから、私が「いや、全員に聞くべきでは?二人が言ったから、って」と即レジスタンス。なんですぐまとめるの(早くまとめて事業を進めたいのがあちこちで見え隠れ)?
結果、みなさんからも「“まち“とは抽象的でイメージしにくい(デザイン会議が抽象的だからこれにした、というのが区の言い分なのに)」「なんでこの名前なのか説明がないと考えられない」など慎重論多し。
ついでに私が「個性ないネーミングですよね」と無駄口。「西荻スクラップ&ビルド再開発道路拡幅沿道デザイン会議」でいいんじゃない?
・ここからの全体司会はオフィスケア?篠田氏(女性)。事務所名もはっきり聞こえず、フルネームも言わない、プログラムにも書いてない。どういう事業者か検証できない(元コンサルタントで今は話し合いの運営してると言っていた)。前回と同様、急かしモードの進行。
・各グループのファシリテーターはデザイン会議事務局とその他の区職員で、少し研修受けたそう。しかし年配男性からファシリテーターとはなんだ、横文字使うな!とクレーム。篠田氏は「じゃあ司会でも進行役でもいい、こだわりはない」と、その後は司会の方は~とか言っていた。
いやしかし、ちゃんと「ワークショップ」をやるなら、単なる司会でなく、参加者の発想を促したりするのがファシリテーターなのでは(区職員が、そういう技術を持った人と呼べるかは別)。
こういうことって、当日よくわからないまま、いきなり横文字並べられたら反感買うの当たり前だと思う。参加者にはプログラムや内容(道路事業やまちづくり)についての資料を事前に送るべき。何やるかイメージもできずに(それでも西荻のことを何かしたいから、というのは立派だ)道路のことも知らずに来る人多すぎ。それはその人のせいではなく、区がちゃんと説明しないから。
・グループ討議は前半がデザイン会議について、後半は西荻の街について。前回やった謎の席替えグループ替えはなし。最後に進行役(ファシリテーター)からまとめを全体共有とのこと。もう前半で帰る気満々(てかもう帰りたい)。
・最初に付箋をいきなり書けと言われる。3分。それを貼りながら各人2分発言せよと。
・私は「3分意見は3分意見の重みしかない」と書いてから「デザイン会議は全くよくない!と思っていて、今日はこれだけ貼りに来た」と、おうちで書いてきた五枚をキッツい口調で読み上げる。とにかく補助132号線で立ち退き、減歩となる受苦者(地権者、テナントも)の意見を全員が傾聴すべき。公聴会を開いて、デザイン会議参加者はその意見を知った上で考えろ、というのが主張です。
・前回の当事者発言を踏まえ、他の参加者の方からは「当事者(地権者)の思いと役所が合致してない。岸本さんは最近“聞くだけ区長“と言われている。まちと道路は関連しているのに、当事者のいる道路のことを避けて、“まち“に逃げている。道路事業できちんとステップ踏んでないまま、デザイン会議を進めようとしている」といった発言が。
他の人からもこの会はまちづくりの話なの?道路なの?と。
これまでもまちづくり懇談会などに参加してきた方からは「道路で賛否があるが、その間に西荻の開発が進むのが心配。(マンションばかりで商店街が衰退しないよう)早めに新築ビルは1階は必ず商店を入れるなど(荻窪はそうらしい)のルール作りを」「杉並区の都市計画マスタープランに基づくまちづくり方針が西荻だけまとまっていないので方針の冊子を作るのが目標ではないか」
それに対して、他の参加者からはじゃあそこに反映されるのか?とかあるが、区ははっきり答えず。一体何が反映されるの?この会議で何か決めるの?の疑問が残る。
それと都市計画マスタープランとは?他の地域の方針とは?とか予備知識がないわけで、もしデザイン会議がそうした行政のまとめる「まちづくり方針」のための意見出しであるなら、それらを要約版でも配るべきではないか(当日でなく)。
どうも区は「あまりいろいろ出すと参加者にご負担」などと言い訳しがちだが、それこそ参加者をなめている。資料だって読みたければ読めばいいし、ざっと見るだけでもこういうものがあるんだな、という予備知識を持って当日臨むことができる。
なんか、何をやるのか、何のためなのかを曖昧にして、「わからなくていいんですよ」「知らなくても発言してね」というのは、バカにしてるというか、参加者を無知なままに置いておこうとしてるよう。そうすれば「これは素人考え」と簡単に切れますからね。
私のグループでは、その不安や疑念みたいのがけっこう湧き上がっていて、これは何のため?という、基本的なことが曖昧なまま集められているのだ、それ、おかしくないか?というのが明らかになってきた。
区は曖昧なまま進めたい(急かしたい)のだろうが、いつまでまともな予備知識なしで会議するのだろう?それはデザイン会議(仮称)に本気じゃない、本気でやってるもの、としての重みを持って扱う気がないのではないか?
前回からの不信感が倍増したまま、前半で退出。しかしこの記事に書いたようなことはアンケートで出します。
ちなみに「参加者は撮影不可」「SNSも不可」ってなんだよ。批判が広がるのを恐れている?区民がみんなで楽しくまちづくりに参加してま~す、こんなアイディアがでました~!ってキラキラSNSにしてくれたらありがたいんじゃないのか?
(区の他の集会も)取材不可というのもおかしいよね。区民の声か直接世間に流れたらいけないみたい。
もちろん個人情報についてはきちんとグランドルールを作った上で、だけど、それを怠って一律禁止。中学校の校則かよ。
なので、載せました!